小説を書いてみました「官僚秋の陣~タバコをめぐる攻防」
東京とワシントンの交渉が始まろうとしていた。日本は、アメリカの軍需産業からのライセンスを背景に民間技術への転用をはかり、製造業を強化してきたのだが、アメリカが「技術の一方通行」を批判し、また、「一日中働いている労働者」によって輸入品価格を下げていると指摘してきた。基本的には「こちらに日本の技術を流してほしい」(能力検査)ということを要求してきたが、中曽根の首相裁定でそれに応じることにした。今後、いろんな「能力検査」を受けなければならず、また、こちらは技術の高度化を今まで通り続けなければならない。通産省の製造産業局大臣官房審議官の糖質はとにかく「国内の技術」を磨くように部下に発破をかけた。
通産大臣の橋本龍太郎にタバコを盗まれていると糖質審議官は不満を言った。ワシントンに告げ口をしたのだ。ワシントンは「今はお前がキーパーソンだ。橋本にはタバコを盗むなと言っておく」との返答であった。
通産省のエース、糖質審議官にまつわる「窃盗事件」は「百均事件」とも呼ばれ、大臣官房秘書課でくすぶっている連中がやっているとされている。
ワシントンも、実は糖質審議官の「百均事件」を支援しているようだ。糖質審議官はタバコを吸わないと暴れるのだ。もしかしたら俺の失脚を狙っているのか。
「百均事件」は実は、タバコとその他の備品で行われていることが明らかになり、怒った糖質審議官は首相官邸にまで伝えた。中曽根首相は「タバコ?ちいせえ話を俺に持ってくんな。やった奴は確実に処分すると藤波に言っておけ」とのことだそうだ。秘書課の奴ら、ざまあみろw糖質審議官は藤波の人格だけがこの「百均事件」を解決できることを知っていたのだ。
糖質審議官は「通産省内で窃盗が行われている」ということを産業構造審議会の学者にも伝えた。糖質審議官のブレーンとして機能している学者だったが、どこまで効果があるのだろう。俺は、これ以上タバコが盗まれたら、「国家の利益にならない」として、秘書課の忘八を呪うように宇野宗佑の秘書にも伝えた。忘八と道化は「宇野ライン」の人間だ。末代まで呪われろ。
忘八は、盗んだタバコのビニールのパッケージにライターのガスを充てんして火をつけて飛ばしているそうだ。中曽根は一言言った「バイ・オール・ミーンで対応する」と。中曽根が窃盗で激怒したのが学生時代以来だった。俺は今日はゆっくり眠れそうだ。
深夜、中曽根は、秘書のタバコとライターを借りて、パッケージにライターのガスを充てんし、パッケージが「ポン」と音を立てて飛ぶのを見てニヤリとした。
「通産省秘書課は面白いな。審議官をもう少しいじめてやろうか・・・。」
首相の激務にストレス解消にはなった昔のライターだった。
さあ、どうでる、中曽根!
俺は、政治家や官僚の「余興のネタ」の手柄を秘書課にとられたのだ。通産省全体が、俺の「百均事件」を笑いものにしていた。俺にとって今後の出世にも関わるのが百均事件だったのだ。また一箱消えている。対応策は「みんなが飽きる」のを待つしかない。出世だ出世。
糖質は、頭が良かったのだ。「日本の官僚」という本を書いている田原総一郎にこのネタをリークした。田原は俺にタバコの補給を約束して「この話は俺に書かせろ」と言った。俺はいくらタバコを盗まれてもいいスポンサーを確保したのだ。
じゃあな、秘書課よwww
秘書課が考えた遊び:YouTubeにアップしました
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設問(1)筆者の言いたいことはなんでしょうか。
設問(2)筆者を助けたい人はどうすればいいでしょうか。
設問(1)答え「タバコを盗むな」
設問(2)答え「田原総一郎の本を買う(仕方ないなあと言いながらアフィリエイトを踏む)」
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