最近のトラックバック

2019年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ

Foreign Affairs

  • CFR: フォーリンアフェアーズ英語版

« 岡田克也~ルドリッヒ・キシュロムの世界。 | トップページ | 核削減問題~科学すら時間を戻したい。 »

2016年4月 1日 (金)

高村正彦~グロティウス(女の戦争)

哲学者として最後に、国際法を考えたにすぎないが、人間が暴れる理由と、暴れる方法を確立したひとだ。
サイエンスの法則、国家の法則、国際社会の法則、そして、神聖な法則があるとした。

高村先生が、稲森いずみと話しているときに割り込んだら「神聖な法則」にしたがって、思いきり怒鳴られた。

歴史と神の議論もしなければならない。
終わりが必要なものに終わりを作る。
神の意思で始めたのだから、神で説明しなければならない。
乱暴者を罰し、国家を守らなければならない。

国は敵を作りたくない。
「裁判で解決しなければ戦うしかない」
「まだ間違いを犯していないか、すでに間違いをおかしたか?」で、間違いの正当化のために戦争の長さが変わってくる。
罰や防衛、純潔のために争いがなされるために、長期化する。

「こいつは非常に役に立つやつだ」という人の意見を黙殺するひとに暴力をふるってはならない。
神聖な人の抹殺だけが戦争の理由なのだ。
ヨーロッパのネイションはそうやって生まれた。
正しい目的のために始められたものも、正しさを維持しなければならない。
「終わりを受け入れなければならない」
正しい振る舞いを判断し、寒気がする結論を受け入れるのだ。
魅力を語るんだよ。
欺きや間違いを分析するんだよ。
魅力を語らないとのちの縄張りが決まらないだろ。
「暴力を使ったんだぜ?」
努力しろ。

フランス道徳哲学と、ドイツ観念論哲学、イギリス経験論哲学について。
一人の男を大事にするフランス、三人の男を経験して落ち着くドイツ、五人以上経験してセックスが仕事になるイギリス。
イギリスは、イエスは私たちの敵と呼んだし、ドイツはイエスは俺たちのヒーローだ、としたし、
フランスはアイドルを否定した。
ドイツは英霊の教えを愛したし、イギリスは天才を語り合ったし、フランスはすべてを敵にする恋を語り合った。
フランス人は味へのこだわりがなく、しかし、浮気をする男女に容赦なく「洗礼」を与えた。
これが三つ星レストランだ。
イタリアは「若い頃は彼らの論理が分からなかった」ことを語り合った。
ルイ・マルは、鬼火において、男女の一組のパートナーに反発する男が最後に孤立して自殺する作品を描いた。
男女が同時にオーガズムに達することを探求し、男も少女漫画を読んだ。
階級につながってしまうんだよ。
ベッドで得た情報をベラベラ話すことをデリカシーがないと言った。
今でこそフランスでは違憲であるが、顔をベールで覆うと美しさが隠されていて神秘的だとされていた。
デュボスは、オランダやイギリスを旅して、恋愛論をフランスに持ち込んでいた。
少女漫画の恋愛論を競いあったのだ。
少女漫画には悪意がなかった。女性のオーガズムと関わったからだ。
人工的な情熱だとも言われた。
Le feu follet-Trois Gnossienes I-Eric Satie

ドイツは「三人男を知ると大人の説教や、恋愛論が分かるようになる」と主張した。
恐怖や惨めさ、死についてを考えるようになる。
普遍的な真実は男を三人知ると分かるのだ(カタルシス)。
美と味の入り口だった。
心が自由になるのは事実だ。
芸術の経験は完璧でなければならなかった。
「神を語るんだろ?」
海が政治フォーラムになった。芸術は技術をリードするものだ。
ライプニッツの命の値段は、女の宇宙論と、経験心理学と、女の心理学を知ることと、学問から作られている。
楽しんでいること、自分の論理、政治談義もこれに加わる。
女が挿入に対していつも真剣であることを知ること、それが満足を与えること、知性で別の男を上回ること。
「知性が混乱してはいないか?」を女を見ているし、この人と別の人の区別がつかなければならなかった。
私が知らないこと、知識で何か瞑想している。
何を知っているのかは区別がつかない現状がある。
知っていることと、勇気と美しさ。
神は完全だったし、真実は男にあった。
何か完全、これが女の喜びだった。「迷ってないね」
おじさんが正しく時計を逆戻しするの。
外面でもおちんちんでも。系図をパズルのように当てはめるしか判断材料はなかった。
「言っていることが似てるね」
心の風景と時間をかけて作る体。
あの方の言うことならば、他の雑談と区別がつくもの。
でも、あの方よりもいきいきしている。
女の男性遍歴を知っているという完全さ。それを知っているから家が建つんだ。
自分をテーブルにたとえて絵を描ける男、それが経験豊富な男だ。
フランスの純潔もドイツ人は愛した。
【夕やけ】夏休みは終わらない


1464822978173.jpg
女の世界を知りながら、自分をテーブルに描く世界。
ドイツの建築。「役に立つ女の体を美しく描きたかったんだ」
女を語り、流線形を語り、建築というのは仲間作りにちょうどいいんだ。
ミラーが完全な男たちを映し出した。
鏡に映る男たちは私たちのことを考えているのね。
男たちは家の建て方をドイツで悟った。
奇跡ではないんだよね。マシンのスムーズさが神なんだ。
女が別れるということは俺は神ではなかったんだな。でも建築物を作るよ。
これが国の風景になってしまうんだ。
フリープレイは、「カトリック女を犯す」というような文学まで生み出した。
Risa Niigaki, Eri Kamei & Reina Tanaka - INDIGO B…

ドイツは失恋を知っていた。
千の準備が一時間で起きる失恋というものは死の恐怖をなくす研究となった。
強烈な孤立を味わうからかも知れないね。
完璧な男(神)とは何かという問題とも向き合う。
俺の女が犯される映像が見えてしまうんだ。
詩人はこれをカラフルに描くよな。
失恋は「学問への贈り物」だったよ。
退屈な日常が瞬間の決断力に化けるんだ。
「俺はこんな痛い目に遭ったんだぜ?」観客は大喜びだ。
詩や絵画、建築、お洋服などの進歩は女の裸だけからは生まれないでしょう?失恋から生まれている。
女の裸をこれらが証明してくれるの。
失恋するとご飯もおいしい。
中森明菜/リフレイン~cover

フラれるということがお笑いにもなったし、文系学問の延長でもあった。
聴衆は、その経験に敬意を払った。
その苦味は味覚の発達となったし、詩人を韻を踏み、ミュージシャンはビートを刻んだ。
美しさについて考えた。
別の人生についても考えたし、フラれたら仲間作りもできた。
このテーマで詩は戦争状態になった。
本気で人を愛したからだ。
誰にフラれたの?女は男をとてつもないヒーローとして描いた。
理想の男をもつことは女の仲間作りに必要なことだった。
アナログな女の体から生まれるものをデシプリンと呼ぶ。
「男の気持ちが分からない」ということを意味する。
女たちは自分なりに「男の気持ち」を描いていた。
みんな同じことを言うし、おじさまを参考にしていた。
この体系をパラダイムと呼んだ。
Melody(アイドルグループ)- フラレタ気分 - LIVE

男の痛みすら詩にしてしまうのだから笑っちゃうよね。
女は自分の経験で「男もこの程度」と思っている。
女は善悪の区別が明確だったのだ。
劣っているということは混乱しているということだった。それをひたすらクリアーにし続けた。
嘘をつく女が何をクリアーにするのかが楽しかった。
女の判断と男の判断の違いに女はときめきを感じた。
からかったり、発明したり、物事を覚えておくために役に立つんだ。
失恋から男の完璧さを想像し、一人上手がうまくなるのだ。
美しさの秘密は「醜さを避けること」以外になかった。
自分にどれだけ力を入れているの?それ自体が女を喜ばせるようになった。
その人の先生と見た目、男の論理、この三つが美しさの源だった。
話しすぎない、黙りすぎない。
「マリオネットの涙」(MV) 自作編集フォトムービー

勉強をどう思う?
「富であり、量であり、明確さであり、真実であり、いきいきとしていることだ」
量が多ければ仲間が多く、みんなが理解できる。
熱いね、お父さんと戦っているのでしょう?
幼児体験を力にしているのが分かる。
「俺たちは女を独占するために頑張っていたのに」
だから、フランスを尊敬したし、恋愛論も教えた。
大人としては妻を大事にしなければならないが、フリープレーはエネルギーになるんだ。
若い頃の欲望と、大人としての節度のハーモニーだな。
禁じられた遊び

男社会の言語に迷いがない人についていった。
一直線に下痢をして言葉を作っている人がいたの。
男の完璧さを感じた。
仲間作りと歌にしか興味がないのかしら?
ダッサウの製糸工場出身のメンデルスゾーンだ。
5か国語を操り、女への詳しさはローマ法王と呼ばれるに至った。
モーセ五書と詩篇をプロイセンに持ち込み、フレデリック国王となった。
下痢が止まったときに彼は完成されたのだ。
パーフェクトとは何かをプロイセンに持ち込んだ。
それがお前の本来の姿だったのか?とみんな思った。
「男はひとつといい、女はふたつという」
1/2 - Makoto Kawamoto

ドイツがフランス女をエネルギーにしたのは事実だ。
魔女狩りがことの発端だったのかな?サイエンスを真似して文化を作ったんだ。
伊豆の踊子 山口百恵.flv

ギリシャはすべてを経験していたからね。優れた女と劣った女を生み出すくらいなら、彼女たちの美しさを語った方がいいと思ってギリシャの経験を生かしたんだ。
ギリシャの空気を知っているか?今の東京だぜ?
高貴な子孫を生み出そうとみんな必死になっているんだ。
服装も行きすぎなんだ。肉体のイメージだと思っている。
体操選手が一番いい肉体をしていることぐらい悟れよ。
でも、それほどみんなが競いあったんだ。
お中元を贈っても動かないのはイギリスぐらいじゃないか?
男を多く知っているとものでは動かなくなるんだ。
死にたいやつはディズニーランドに行くよ。
モーニング娘。『女と男のララバイゲーム』 (Black Dance Shot Ver.)

失恋しては理想の男を作り、ハイデガーは、昔の自分と比較しては理想の男を作った。
男女の言語を知らない昔の自分がいた。
時間と意識は果てしなく大きすぎた。
斜めに登っていくのならば、何かが蓄積されるだろうというサインコサインのサインを想像した。
船は男でなければ面白くなかった。女の世界とどう向き合うか?
そして、本当に何かが残るのならば神が存在するではないか?
「大きな存在」とは何か?世界は広がっていくのか?何を知らなければならないのか?
大人になるためにはすでに伝統があり、アイデアや性欲、意志の力を見ればいい。
アンジェラ・アキ 『手紙~拝啓 十五の君へ~』

ドイツが語り合った数学とフィギュアスケート、浜崎あゆみ。

Falco - Rock Me Amadeus

フランスは、イギリスの奔放な女と、スコットランドの独立運動、つまり、ドイツに影響を受けた女の節度から学んだ。
デカルトが孤独の探求をしたからね。
フランスは純潔が好きなんだよ。
ルイ14世は、一人の男を大事にした方が敵が少ない、と言ったが、その思想はあっという間に捨てられた。
ルイ14世はメディチ家のマリアの娘で、マリアは夫が裁判にかけられたために王室に近づいた。
マリアの娘は「アブソリュートミストレス」と呼ばれる「男性経験のない女」だった。
マリアは女王の母と呼ばれた。
アブソリュートミストレスは治外法権だ、という発想はここから生まれた。
Mistress Absolute London
「フェティッシュ。あなたは何様?私は魔法の博士よ?フェチの定義は?制服、タバコ、叩くこと」と言っている。

1463823864095.jpg


モリエールは、公で純潔を主張するな、と言った。
アルセストは、女の演技だよ、と言って敵意をもって舞台を作った。
ガリレオが、土木の兄ちゃんを想像した自慰を考えたときは大喧嘩したよ。
ルイ・ザグレートがこの事をまとめようとしたときにも大喧嘩したし、ホメロスの詩の戦士にもそういうモデルがいると聞いては大喧嘩した。
ルーベンスやラファエロ、ミケランジェロは、色を使って男を書いたんだよ。
詩と絵画の争いが起きた。
その結果、色とデザインの研究が深まったんだ。
フェリビエンは、とうとう露骨にハードコアを描いたよ。
1708年に「絵画に関するコード」が作られ、強い効果は必要だが、何かを訴えかけろ、という取り決めがなされた。
「有名人との初体験を夢見た。彼は私の話を聞いてくれるかしら?お金の夢を見て寝言で目が覚めた」
東京パフォーマンスドール「RUBY CHASE」


イギリスは、味って何?美しさって何?階級制度って何?という問題を語り合った。
美味しさを語れば影響力を増すんだよ。
私たちを治めようとは思わないでね?オリジナルソングを作ってね。
男に熱中してほしかったのだ。
男が作ったファッション、男の知識、男のデタラメ、三つ様式が生まれた。
神聖さで自己完結しているわけね。
もはや、体ではなく心に美しさがあったのだ。
「男が真面目になる瞬間を見ているの」
重たい言葉しか心に残らない。
The Rolling Stones - Start Me Up - Official Promo

イギリスは、食べ物のことを語り合ったが、仕事をする男がいい食べ物を食べさせてくれるのでしょう?と言って、男の議論も深まった。

オランダは、ボランティアの興奮が美学だ。
あることに熱狂的な男がいるのならば、私は他の男を殺すでしょう。
貴方は医者に愛されているから、よく眠ってください。
真実を探求している人は前向きでしょう?
殺されそうになっている男を、ダッチは、助けて回った。
ダッチは、工場の女だよ。
すべての男に興味があるので無表情だが、政治生命を奪いたい男がいると神秘的な作り笑顔をする。
ブラウワーが初めて「次元」を定義した。
「時間に対して感じる直感」だとしたのだ。オーガズムの時に次元が跳ぶからだ。
人生、芸術、神秘主義、これがオランダ美人の特徴だった。
オランダ美人を妻にするのならば次元を意識せざるを得なかった。
1907年の「数学の基礎」となった。
噂と噂ではないものが爆発(エキスプロード)するのだ。
1914年には男の数の「数列」も考えられた。
オランダ美人はスプレドと呼ばれる等比数列で男を選んでいたからだ。上下に拡散していた。
「中間項の排除」というのがオランダ美人のゲームだった。
「八人目から飛び方がおかしくなる」
禁止されているから、ファンだからという理由がないと回り始める。
夢想花 (円広志)
病気になった女が、直感によって、死ぬべき人を選んで回った。
神の存在に迷っているのは私だから。
「こういう女のいる世界を生き残ったのはストア派だけだったんじゃないかな?」
ストア派は、落ち着く薬を飲まないんだよ。
16世紀には、トマス・モアが「男が言葉を失ってしまう」ことを悟った。
そんな男はスイスに逃げたよ。
Deep Purple - Smoke on the Water
ベルギーも、スイスの真似をした。21世紀になってからだけどね。
ルクセンブルクもそれに続いた。
「彼女の命が限られていて、痛みが深刻な場合」などの条件でダッチの受け入れを許可した。
Princess Diana Funeral - Elton John - Candle In T…:

イタリアは、職人が多く、オランダは工場が多い、ドイツは金融を得意とし、フランスは大企業が多い。


スンニ派は、パスカル・ウェイジャーが理論を作り、ギャンブルについて語り合った。
神が存在することをギャンブルによって証明した。
神の正当化、そして可能性の研究、決断の研究を行った。
神を追い続けたんだ。
コンサートの方が1990年代中頃まで強かった。
世界を探求し、漫画のような結論を出すんだ。
こういう出来事は国境を越えてしまう。
不確実性のなかでなにも先が分からない、こんな世界で女が判断できるわけないだろ。
俺には少しずつ積み上げてきたものがあるんだ。
彼女の祝福を国の問題にしてしまえ。
1ドル払って3ドル儲かるかゼロになるかというギャンブルをしたら、ギャンブルの値段は1.5ドルからエントリー料を引いた0.5ドルだろ
2ドル勝つのならばギャンブルの価値はゼロだからやってもやらなくてもいい。
では、無限かゼロのゲームをやってみないか?
女がいたからね。
この発想を考えたウェイジャーを神のために。
Prince Naseem Hamed Highlights (by GP)


シーア派は、アルキンディ・サークルなどが、光と幾何学模様、詩を探求した。
ユダヤ人とイスラムの関係は1200年が重要だ。
アルキンディは、ユダヤに「眠り」をもたらした。
人を前向きにさせることを知ったのだ。
Al Kindi Stabat Mater Dolorosa, Muslim and Christ…

アル・ラジは、詩と庭について探求し、苦しむだけが人生ではないな、とした医者だった。
長い時間こそが「ひとつ」を生み出すのだろうと考えた。
Razi

シーア派の、アル・ガザーリも結構明るい。 
Al Ghazali - Lagu Galau (Official Music Video)

アルファラビの、王様の物語がテロの温床だ。
Al Farabi - story of a king / الفارابي - قصة ملك

シジスターニの神聖なる魂と人間なる魂の融合。
[Poème] Al hayhia حائية - ibn abi Daoud as sijist…

キルマーニ。中東で唯一のロシアの友人はシリアだった。
МС Хованский - Я буду гангстером

クスロウは、信仰心をもつためには体を鍛えなければならない、とした。
태연 (TaeYeon) - 사랑해요 (I Love You) [Eng Sub]

どの宗派に属するかは自由だとされているのがイスラム法の現状なのだ。


1459631429870.jpg


アラブ・イスラムの神秘主義はコーランに書かれている詩に感化されて広まったものが多い。
「神は外にあり内にあり」(コーラン2:269)
「知恵を与えられた者は、実に豊富な富を与えられた者なり」(コーラン2:269)
などは代表例だが、イスラムグノーシスに最も影響力を与えた詩がある。

神は天と地の光、神の光はランプが置かれたくぼみ、ランプはガラス、ガラスは祝福された木によって星のように輝く、木は西から来たものでも東から来たものでもない我が地からとれたオリーブのオイルによって一晩中輝く、たとえ火がそれに触れなくても、光は光、神が神の意思で火をつける。そして神は同時に人である。この世のすべてを知っている。

この詩が12世紀のスワラージや、16世紀のサドラに与えた影響は大きく、彼らがこの詩の解釈を展開したことがイスラム神秘主義に端的に表現されている。イスラム神秘主義の特徴は、コーランの神秘的な詩を理性的に解釈することを特徴としている。イスラム神秘主義はスーフィズムのように純粋に難解さを追求する側面と、傑出した理論家によって神秘主義がイスラム哲学を形成した側面がある。つまり、イスラム神秘主義は「現実的」なものと「哲学的」なものに発展しているのだ。難解な知恵は、実践的な知恵にもなっているし、純化されて哲学にも昇華された。コーランの詩は粗削りの表現にとどまらなかったのだ。
イスラム世界の初期には決定論者や終末論者、原典に忠実な理論家などがおり、彼らはイスラム哲学の伝統にしたがいながらも、異なる出自をもっていた。イスラム学校はバラエティに富んでいたのだ。イスラム世界の最初の哲学者はアル・キンディであるとされているが、10世紀のアル・ファラビが構築したイスラム論理学の基盤の上に成り立っており、アル・ファラビはヘレニズムおよび新プラトン学派の影響を受けていた。アル・ファラビが事実上、イスラム神秘主義が哲学へと発展する道を切り開いている。
新プラトン学派がイスラム哲学に与えた影響は大きく、二つの機能を果たしたと言われる。知的な機能と実践的な機能だ。両者ともに哲学的な生を生きるために重要な役割を果たした。哲学的には、新プラトン学派はイスラムの難問の多くに答えているのだ。肉体性をもたない神からどのように肉体が生まれたのか。一つのものからなぜ多様性が生まれたのか。高等な存在から下等な存在までの階層はなぜ生まれたのか。これらの難問に答えているのだ。アル・ファラビの業績と言ってもいいだろう。アル・ファラビによるイスラム神秘主義は、実践的な側面と哲学的な側面で見解を明らかにしている。「知恵に関する手紙」という本で、4つの知恵を彼の後継者であるアヴィセンナ(981-1037)に残した。アヴィセンナは新プラトン学派をフルに活用したのだ。アル・ファラビはプラトンとアリストテレスの融合を巧みに行い、一方で、プラトンを非常に神秘的な人物として描いている。ブラトンの政治哲学から「王」を「イマーム」に置き換え、イマームの語る真実は直感的なものであるとした。イマームは直感的に理論的な美徳と実戦的な美徳を知っているとする。また、アル・ファラビは作曲も行っており、スーフィの様式でトルコやインド・パキスタンで歌われるようになり、スーフィズムに彼が音楽という形で影響を与えているが、「知恵の宝石」という著書でスーフィについて語られているもののアル・ファラビとスーフィズムの関わりは明確ではないとされる。
イスラム神秘主義思想は、逍遥学派のマスターであるアヴィセンナの業績によって一気に明確化した。スーフィやグノーシスの核心に関わる理論は彼が確立したのだ。彼の思想が多様なイスラム社会の共通の出発点であると言ってもいい。アヴィセンナは「なぜ単一性から多様性が生まれたのだろうか」というテーマと真剣に向き合った。この問いの答えとしてアヴィセンナはスーフィズムの枠組みを最大限に活用している。魂が神へと近づく「旅」を神秘主義思想は持っており、それが多様なイスラム社会の起源として共通性をもつとしたのだ。多くの著書があるが、多様なイスラム社会も「神秘性」の領域で統一が可能であるという彼の研究は特筆すべきものであった。
ペルシャの理性的な哲学を、神秘主義で包摂してしまおうというアヴィセンナの考えはガザーリのように「哲学を放逐し、スーフィズムで統一しよう」という動きにもつながったし、イスマーイールのように、哲学として体系化しようという方向にも向かった。
ガザーリは法律家であり、理論に非常に忠実な人物であったが、やがて哲学の研究を始め、言説的な理性の領域を確固たる基盤としていた彼はすぐに哲学批判を展開するようになった。「支離滅裂な哲学者」という著書で哲学者の理性を批判したのだ。哲学者を「理性のまぼろしに惑わされている」と批判し、彼は長い年月の禁欲生活に入り、俗世を離れた結果、スーフィズムに答えを見出したのだ。ガザーリの法律の世界からのスーフィへの旅路は、イスラム世界で「真実とはどのように求めるものか」という伝説となり、彼はのちの人生をスーフィズムの伝道者として送ることになる。
スーフィの信仰者の中には法を守らないものがいたことから、ガザーリのスーフィズムへの傾倒は、スーフィズムの世界に秩序をもたらし、また、ガザーリはイスラム法の世界の番人としての存在感も高めた。スーフィというのは「イルミネーションと音楽」を重視する「魂が神のもとに旅をする経験」を求める信仰のようだ。そのため、「ランプの光」という言葉に価値を見出している。これがまさにイスラム神秘主義思想の核心であった。
これに対して、アラブ・イスラム神秘主義思想の哲学的体系化を志向したのが「イスマーイール」である。以下の述べようと思う。
イスマーイール哲学は、難解な神秘主義の教義やギリシャアレクサンドリアの神秘学から発生したものである。その哲学はすべて「禁欲主義」から来ている。禁欲主義を「肉体と魂を一つの檻に閉じ込める、つまり、肉体と魂を同居させる」行為と位置付けているようだ。それを基盤に、複雑な幾何学を神秘的シンボルとし、さまざまな予言や、イマームの役割の探求などを哲学の探求の基礎に置いた。イスマーイールは、科学者のハヤーンがピタゴラスの幾何学を学習し、「宝石の手紙」という著書を書いたことがイスラム神秘主義に幾何学模様が多く用いられるようになった起源のようだ。
シジスターニーも「隠された物」「泉の湧き出る書」という著書で、人間の魂と神聖なる魂が異なるタイプの魂として人間に存在し、それが唯一の神のもとに飛んでいくというグノーシスの哲学をまとめた。彼もシンボルとして幾何学模様を採用し、予言というものの探求を行ったことから、イスラムの難解なものや簡単なものを自在に概念化した哲学者としてイスマーイール哲学に大いに貢献した。科学者のラジも宇宙学の観点から、「予言の科学」という著書で神秘学に関する見解を多く述べ、人間の魂がどれだけ高いレベルになれるのかを探求したことからイスマーイール派に名を連ねた。
イスマーイール哲学について語るのであれば、キルマーニーについて触れなければならないだろう。彼は「知恵をもつ者の回答」という著書で、真実を探求するものは二つの規範を受け入れなければならないとし、それは「美徳にしたがった生活を送ることと、哲学への持論をもたなければならない」としたのだ。哲学への持論をもつに至るまでには、初心者は「7つの壁に囲まれた56の回廊をクリアーしなければならない」とキルマーニーは考えたようだ。また、その道は大きく4つのステージに分けることが可能であり、「肉体をもった聖なる生き物たちの世界」「肉体の領域」「信仰の領域」「神によって統一された現実世界への回帰」に分けられるとする。
注)市井での生活から学ぶのが第一段階とされているが、己自身の肉体を向上させるのが一段階上とされていることは、イスラム系アスリートに影響を与えているものと思われる。
おそらく、イスマーイール哲学の伝統の中で、最も注目すべき人物はクスロウであると思われる。彼は詩人であり哲学者でもあった。彼の詩はダイヴァーンと呼ばれ、神秘的で教訓的な詩を数多く残している。また「二つの知恵の和」「知識と解放」などの著書で、容赦なく、魂の浄化や、魂が霊的な旅をするということを追求したのだ。「二つの知恵の和」とは、彼がイスマーイール哲学とスーフィズムの融合を試みたものでもある。クスロウは魂の科学こそが真の知識を得るための学問であるとし、物事を受け止める人とはどのような者かを以下の詩で表現した。

知らなければならないことと 知識人の関係は
不注意という眠りから覚めている ということだけが必要なのである

クスロウも、修行の初心者は、魂の道を歩むのに禁欲主義がなければならないとした。彼も西洋のオーガスティンやアッシジと同様に、人生の前半を快楽主義的に過ごしている。そののちに禁欲主義の世界に信仰を見出したのだ。そのため、彼の著書はいろんな意味で豊かさを増していると言っていい。
それ以外にも、イスマーイール哲学の世界では、著者・編集者が不明な百科事典が残されている。「純粋さの友」「本の母」などが知られている。
イスラム世界は、スーフィズムとイスマーイール哲学の方面での研究が確立して以降、神秘主義哲学は停滞の時期を迎える。背景には、セルジューク朝の統治体制が研究を求められていたことと、キリスト教社会からの十字軍の攻撃などがあったとされる。しかし、ペルシャの南部イスファハンで「シラスの学校」と呼ばれる研究機関が、研究を深めたり、スペイン南部が情報発信などを行ったとされる。スペイン南部はガザーリーの影響を強く受けたとされるが、いずれにせよ、スーフィズムとイスマイール哲学は「停滞」と「多様化」という方向に向かった。ペルシャの人々がリアリズムを志向する風潮が大きかったという点も興味深い。ペルシャ人は「夜中にランプの火を見つめて音楽を聴きながら過ごす」信仰などを受け入れるメンタリティーをもっていなかったともいえるだろう。もちろん、当時のイスラム社会には多くの学者がいたが、傑出した学者は出なかった。しかし、イブン・アラビーだけは独自の理論を提示した人物として指摘しておいていいだろう。彼は「知恵の器」「メッカの勝利」などの著書で「世界のあらゆる存在の統一」という理論を提示して、スーフィズムに新たな考えを持ち込んだ。彼は、形而上学・宇宙学・心理学の観点からスーフィズムの研究を進めたのだ。信仰に入る人間に「内と外」の関係を示した。たとえば、人間とは「小宇宙」であり、世界は「広い宇宙」であるとし、スーフィズムの信仰により、人間の魂は神のもとへ旅をすることによって、宇宙をも包摂する、神と一体化する、と説明したのだ。もちろん、伝統的なスーフィズムにもこのような感覚はあったであろうが、それを時代の学問で言語化したのがイブン・アラビーだったのだ。


「アメリカ合衆国の実態」
「ブレズレン~純潔カルト」
本来、純潔をアンダルシアにもたらしたのがブレズレンであったが、
アメリカの町にカルトができて、リーダーシップをめぐって自殺者も出た。
多くの人が去っていき「教育ができない」と不満を言った。
大学への影響力が鍵だった。
不動産をわけあい、離婚も禁止した。
「俺はドンファンだ」
と言った若者と向き合った。
パウロはお前を卑怯者と言っているぞ。
妹たちが悲しんでいるぞ?
周囲は鉄条網で囲まれていた。
内部告発が続いたために、テクノロジーを悪と位置付けた。
「復活をどう思うのか?」大人たちは説いた。
「純潔のプロパガンダが必要だ!」
学問が一番大事だろ?
俺は家族が嫌いなんだとドンファンは言った。

アメリカの実態はこんな感じだよ。

The Exclusive Brethren - Cult Documentary

« 岡田克也~ルドリッヒ・キシュロムの世界。 | トップページ | 核削減問題~科学すら時間を戻したい。 »

スタンフォード哲学」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 高村正彦~グロティウス(女の戦争):

« 岡田克也~ルドリッヒ・キシュロムの世界。 | トップページ | 核削減問題~科学すら時間を戻したい。 »