最近のトラックバック

2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ

Foreign Affairs

  • CFR: フォーリンアフェアーズ英語版

« フォーリンアフェアーズ英語版~ダイジェストその8 | トップページ | 国際連合への加盟の要件 »

2011年9月16日 (金)

国際条約の「ブーメラン効果」~ノルウェー対フランス

1885年から1909年にかけて、ノルウェーの政府と二つの銀行は、フランスその他の外国市場で数回にわたり公債を募集した。フランスはこれらの公債を「金約款を含んでいる」と主張したが、ノルウェーはこれを争っている。第一次大戦の勃発により、ノルウェー銀行券の兌換は停止され、その後、兌換と停止が繰り返されたが、1931年以降は回復することはなかった。フランスは1955年になって国際司法裁判所に訴えたが、ノルウェーは1946年に、フランスは1949年に裁判所規定の選択条項を受諾していたのだ。ところが、フランスの側が、この規定に対して、「本質上国内管轄に属する事項について留保する」としていたことにノルウェーは目を付けた。裁判所規定の選択条項に基づく場合、強制管轄権は両当事国の受諾宣言が一致する範囲で存在し、相互主義の見地からは、自国が留保を付していなくても、相手国の留保を援用できるとされたのだ。このことから、ノルウェーは、この紛争はノルウェーの国内裁判所で解決すべきであるとして、フランス側の「留保」を援用したのだ。このフランス側の自動的留保は「ブーメラン効果をもつもろ刃の剣」と言われているのだ。
国際法判例百選第93事件「強制的管轄受諾宣言と留保」


« フォーリンアフェアーズ英語版~ダイジェストその8 | トップページ | 国際連合への加盟の要件 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 国際条約の「ブーメラン効果」~ノルウェー対フランス:

« フォーリンアフェアーズ英語版~ダイジェストその8 | トップページ | 国際連合への加盟の要件 »