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2011年1月18日 (火)

北方領土問題の本質

日本とロシアを法的に規律する文書として日ソ共同宣言(1956年)がある。これは両国を正式に拘束する条約である。ソ連はサンフランシスコ平和条約に加わっていなかったため、日本と正式に戦争終結しなければならなかったのだ。しかし、領土問題が解決されなかった。
ポツダム宣言は「われらの決定」に領土問題を委ねている。
解釈①「われらの決定」がサンフランシスコ平和条約での処理を意味するのなら、千島列島に関する取り決めは存在しないことになり、日露両国の平和条約にゆだねられる。
解釈②「われらの決定」がヤルタ協定によってなされていたというロシアの主張を受け入れるのならば、ロシアを拘束する「カイロ宣言」「大西洋憲章」に従わなければならず、「領土不拡大原則」と北方四島が「日本が暴力および強欲により略取した地域」にあたるかが問題となる。平和条約はいかなる加盟国が行うにせよ、国際法的に明確な立場を確認したうえで領土画定が行われるのでなければ、将来における安定的国家間の関係を設定するのは困難となる。しかし、平和条約が存在しない以上、領土不拡大原則や「暴力および強欲により略取した地域」にあたるかどうかはロシアに立証責任がある。
この領土問題が存在したため、1956年には平和条約ではなく共同宣言にとどまった。そこでは「平和条約を締結したら歯舞・色丹を引き渡す」とされた。その後、旧ソ連は「領土問題は存在しない」「解決済み」という立場に転換したため、日本も「四島返還」という立場をとるようになり膠着状態になったのだ。
1986年の共同コミュニケで「諸問題」の交渉継続が確認され、1991年に日ソ首脳会談でゴルバチョフ大統領が領土問題の存在を認める共同声明を出した。これらの基盤を強化したのが1993年のエリツィン大統領の「東京宣言」であり、1997年11月には「クラスノヤルスク合意」によって「2000年までの解決」が合意され1998年には日露合同委員会が立ち上げられ、4月に「川奈会談」8月に「モスクワ宣言」により、国境画定と経済協力に関する委員会もできた。日本側は「四島返還」ではなく、経済協力の要請に応じながら柔軟に対応させる「国境線画定」という提案を行っていたことが報道で明らかになっている。両国に求められる調整は「国境線の画定」(主権の範囲確定と将来の施政権の引き渡し)、「共同経済活動の促進」(現住するロシア国民の経済生活の安定・繁栄)の妥協点を求めることであった。
ポツダム宣言はもちろん日本を拘束するものであるが、その前提となるカイロ宣言も日本を拘束する。しかし、それならば上記の「立証責任」をロシア側は負うことになる。そこで、ロシアはヤルタ協定の「秘密協定」の存在を持ち出したが、ヤルタ協定には日本は拘束されるものではないのだ。このような、条約解釈の膠着を受けて、日本側は歴史を持ち出した。これがいわゆる「固有の領土論」である。結局この「固有の領土論」が四島返還の有力な論拠となりうるという段階で平和条約締結交渉は止まった。
北方領土周辺を実効支配しているのはロシアだ。当然、日本の施政権は及ばない。そのために日本の漁船が密漁をしている。これはロシアの権益を侵すものではなく、日本の内国水産秩序を侵すものなのだ。そのため、日本の裁判所は「日本の港を出港し日本に水揚げする漁船」を漁業法令で規制しているが、ロシア法人による漁業は、北方領土周辺は日本の領海ではあるが実効支配していないために野放しとなる法解釈が行われている。
また、北方四島への渡航にロシアの手続きに従うと、領土の追認とみなされるという問題があり、日本政府が国民に渡航自粛を呼びかけたり、ビザなし交流が行われたりしている。また、日本漁船がロシアに銃撃・拿捕される事態も頻発したため、安全操業枠組み協定が1998年に締結されている。日本は「お金だけ取られるのではないか」という不安もあり、お互いに疑心暗鬼になることだけは避けながら、今後もこの問題は存続することになる。
法学教室2000年7月号「日露平和条約問題と北方領土問題の解決」奥脇直也

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コメント

5PYN/A*0, www.oppaimovie.com, おっぱい動画大全集, http://www.oppaimovie.com/

ロシアの領土を
あたかも日本の領土とする
北方領土表現は、

「良リズム感サウンド流暢発音発言責任起因暗示効果」を
起する事実誤認現象事例です。

これは、大日本帝国軍の「関東軍」表現でもわかるように、

発端の地滑り、なんですよ。


北海道をアメリカ合衆国の領土に一定期間して、
ロシアと正式に再確認しあい、
数世代後に日本に北海道を返還する交渉に
なりかねないキチガイが日本人には多い。

ダブルボランチ、規制緩和、陣内孝則、
シーナ&ロケッツ、キックザカンクルー、
ピッチャー香取、サイドアタック、村上春樹、
派閥政治、リオのカーニバル、ブラッドピット。

真珠湾なんてのも、あとから翻訳だ!キチガイ日本人!
泥棒!

ハボマイは、ハボマオ(オメコする?)だ!
ロシア人は、北海道を立ち退きましたよ!

野蛮人!日本人!死ね!

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