最近のトラックバック

2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ

Foreign Affairs

  • CFR: フォーリンアフェアーズ英語版

« 東大ではないけど統治が趣味 | トップページ | 非正規雇用への雇用保険拡大 »

2010年11月 9日 (火)

産廃処理問題にみる「政(まつりごと)」

産廃処理業者という言葉にいいイメージを持つ国民は少ないのではないだろうか。基本的に「産業廃棄物」の定義は「有価値な廃棄物」であるとされ、リサイクルなどへの利用可能性などの価値のあるなしでただの「廃棄物」と区別される。では、なぜ産業廃棄物には悪いイメージがつきまとうのだろうか。基本的に「産廃処理業者が、処理に困って不法投棄する」現象が国民の不信感をかっているのだ。ただの「廃棄物」なら、業者を介入させずに行政が処理している。産廃処理は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(廃掃法)で規律されるが、この業界の構造的な問題の出発点は、「価値のあるゴミ」の排出事業者が、適正な処理コストを負担するインセンティブがないために、いい加減な業者でも安く処理してくれるのなら処理を委ねてしまう(安かろう悪かろう)ことにある。このことから、優良処理業者が市場で駆逐されてしまったのだ。このことは、産業廃棄物の適正な処理の確保を困難にし、産業廃棄物の不法投棄を誘発した。これが国民の不信感を招き、さらなる産廃処理施設の建設を困難にし、さらなる不法投棄を誘発するという悪循環を生み出した。
この「構造」を認識した政府は、排出事業者が適正な処理コストを負担するとともに、優良処理業者を選択し、市場において悪質業者を排除することによって、適正な処理を確保し、産業廃棄物に対する国民の信頼の下に健全な循環型社会の構築を目指した。この「産業廃棄物処理の構造改革」も、排出事業者による実地確認の義務付けや、管理票の利用、業者への維持管理積立金の義務付け、など様々な手段をうまく利用して行われたのだ。
問題の認識から、構造分析、解決策の企画立案に関する行政の対応はきわめて優れており、産業廃棄物の不法投棄の量は確実に減っているのだ。報道される機会も知らぬ間に減っている。いまだに産廃処理施設の国民のイメージは悪いものの、これが政をつかさどるということなのかもしれない。

« 東大ではないけど統治が趣味 | トップページ | 非正規雇用への雇用保険拡大 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 産廃処理問題にみる「政(まつりごと)」:

« 東大ではないけど統治が趣味 | トップページ | 非正規雇用への雇用保険拡大 »