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2010年9月23日 (木)

三位一体(英文ウィキペディア参考)

この父・子・聖霊は聖書のどこに書いてあるだろうかと言う端的な問いがあると思うが、マタイ[28:19]などが代表的な例とされている。キリスト没後300年ほど経って開かれたニケーア公会議の際には、アリウス派が「キリストは預言者である」として神性を否定していたのだ。しかし、各宗派のメインストリームとして三位一体は位置づけられることになった。父なる神と、神の存在の現れとしての聖霊、そして人間として遣わされた子なるイエス。しかし、人としてのイエスの神性は増していった。
三位一体という言葉を最初に使ったのは、アンティオケのテオフィリスだとされる。彼は、「私は、神と言葉と叡智と、そして男が存在すると考えており、それは三位一体のようだ」と語った。これが三位一体という言葉の起源だろう。テオフィリスは2世紀の人物だが、3世紀に入ってタートゥリアンが「父、子、聖霊が一つのエッセンスとして一人の人格に宿った」とした。これがニケーア公会議で認められたようだ。ニケーア公会議では「神は神、光は光、大いなる神は大いなる神として存在し、作られたものではなく、一体となって父の中に存在する」というドクトリンが公表された。キリスト教の初期の段階では、聖霊は伝道を行ううえでの「神の力」を意味したようだ。「父、子、聖霊の名の下に伝道を推進すべきである」とされた。
ヨハネの福音書では「初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。」という。ことばはイエス・キリストを喩えているとされるが、神「とともに」あった、神「で」あった。という表現の「矛盾」も指摘されているようだ。
新約聖書においては「三位一体」という記述はないが、この考えを基盤にしているのは明らかであるとされる。キリスト教初期の伝道者たちは、神の力が自分たちにあると信じ、それを「聖霊」と呼んでいた。やがて、父と子、聖霊の教えを伝道する偉大なる任務を自分たちは担っているという確信に変わっていく。一方で、ユダヤ教などでは「神とキリスト」という対置がなされたこともあり、この三位一体という発想は必ずしも必然ではなく、一つの「考え方」として相対的に考えることも出来る。
旧約聖書においては、「主のことば」(詩篇[33:6])「主の霊」(イザヤ書[61:1])「知恵」(箴言[10:1])などの「3つのことば」がみられ、創世記18章でアブラハムの前に現れた人が三人であり、預言者や律法者であったことから、この3つのことばが「父」「子」「聖霊」と解釈されたのだろうとされている。しかし、旧約聖書から「三位一体」を導き出すのは「無理があるのではないか」というのが現在の通説のようだ。
三位一体を語る上で、ヨハネ[14:25-26]は重要な意味を持つ。イエスが「父があなたがたに聖霊をつかわし、すべてを話す」と言っているのだ。このことは、父と聖霊が別の存在であることを意味し、また、イエスとも異なる存在であることを意味するのだ。キリスト教社会の共通認識としては、これらを前提にしながらも、「父」も「子」も「聖霊」も「神」であるが、この三つは異なる存在であるとされるのだ。異なる存在でありながら、一つの神格に属するのだ。
ヨハネの手紙第三では、イエスの王国と、現在の社会の双方においてイエスは救い主であるとされている。このヨハネの手紙第三は何世紀にもわたり三位一体に関する論争の的となった。しかし、イザヤ[9:6]を参照して議論を終息させた。イザヤではイエスは「力ある神、永遠の父、平和の君」とされており、イエスの王国のみならず、現実社会にも君臨することが明らかになったのだ。
英語では「4番目のゴスペル」と書いてあったので「ヨハネの手紙第三」と解釈しましたが、皆さんの方が詳しいかも知れません。しかし、「現実社会にも君臨する」かどうかは、各宗派が「教義によって解決した」とされているようです。
後世の芸術家は、父と子、聖霊を、3つの人物として描いたりした。教会を守る彫刻としてそのような作品があるのだ。しかし、ヨハネ[10:30]で、イエスは「わたしと父とはひとつです」と言っている。いろんな角度から議論された歴史があるのだ。以上のことから、聖書の記述でもっとも影響力のある記述は、マタイ[28:19]なのだ。「それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け。」

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