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2010年8月21日 (土)

日本人の「死生観」の変化~山折哲雄

死亡した老人が、発見されずに戸籍に残っていることが最近200件ぐらい報告されている。これは日本人の「死生観」「長寿社会化」が背景にある。そもそも、身内が年金が欲しくて届けない例もあるが、多くは孤独死が原因だ。柳田國男は「遠野物語」で、岩手県遠野の民俗研究をしたが、彼らは常に「死」と向き合っていた。朝、農作業に出ることを「墓立ち」といい、農作業を終えることを「墓上がり」と言っていた。また、姥捨てや神隠しについても書いている。姥捨てはコミュニティーを若くて活力のあるものとする因習だった。また、神隠しは、みんな背景に「誘拐」「殺人」があることを知っていたのだ。昔は、死者をあの世に送ることを「葬送」と言ったが、高度経済成長期に「告別」という具合に日本人の思考パターンは変わった。あの世を「安楽の地」と考える思考が徐々に変化してきたのだ。最近では「直葬」という名の「遺体処理」まで行われている。昭和までは、実態はともかく、織田信長の「人生50年」という言葉が人口に膾炙したが、今は80歳まで生きるのが当たり前で、日本人にとって「死」というのは身近なものではなくなっていたのだ。すなおに「長寿社会」を喜ぶ人はほとんどいない社会制度もある。
デイリーヨミウリ8月16日付

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