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2010年6月 4日 (金)

血液型鑑定~混ぜると固まる血は輸血できない

人を傷つけると血が出るのは当然だろう。また、分泌型の人は、唾液、精液、汗、尿などにも血液型は反映される。輸血を行う際に「混ぜると血が固まってしまう」ものは使えないのも当然だ。この「凝固」(凝集反応)が、実は血液型鑑定をやる上での核心部分なのである。犯罪現場で、班痕が見つかったら、捜査機関は「血痕か否か」「血液か否か」「人血か否か」を判断し、そして血液型を調べるという手順を踏む。具体的には、肉眼的検査、予備試験、本試験、人血試験の順で実施される。血液型を調べるには「吸収試験」「凝集阻止試験」などが行われることになる。
そもそも、「血液」とは何であろうか。
血球と呼ばれる細胞成分(有形部分)と、血漿と呼ばれる液体成分(無形部分)からなる。血球は、赤血球・白血球・血小板(割合は500対1対25とされる)に大別される。血漿は、循環する細胞外液であり、たんぱく質、ブドウ糖、脂質、ホルモンなど多様な物質を含んでいる。血漿中には血液の凝固に関わるフィブリノーゲンが含まれる。血液凝固が完了したのち凝結塊(血餅)を取り除くと黄色の液体が残る。これを「血清」という。血清は血液中の液体成分から血を凝固させる成分を失った部分であり、抗体(凝集素)が含まれている。赤血球の表面は膜になっており、抗原(凝集原)としての性質を持つ多様な物質がある。抗原の中には人によってあったりなかったりする種類のものがある。これを血液型抗原という。この血液型抗原のあるなしを判断する技術が血液型検査の核心と言ってもいい。血液型抗原は遺伝子に支配されている。
人の血液型は、この抗原に、特異抗血清(血液型判定血清)を混ぜた時に凝集反応(赤血球がお互いに結びついた状態)が起こるか否かで判断される
血液型の分類は、ABO式、MN式、Rh式など幾種かあるが、いずれも赤血球中の抗原と血液中の抗体の反応で判定されるのだ。
ABO式の特徴は、それぞれの型はその型が持っていない抗原に対応する抗体(凝集素)が血清中に存在するということだ。たとえば、A型の人の血液中、赤血球にはA抗原、血清には抗B抗体が存在する。換言すれば、血清中に存在する抗体を調べることによって各人の型が判明するのである。たとえば、抗A抗体は、A型の抗原のある赤血球(A型またはAB型)のみに反応し、他の抗原には反応しない。したがって、ABO式の検査では、まず赤血球につき抗原を調べ(表試験)、次いで血漿につき抗体の検査を実施し(裏試験)、これを照合した上で型判定を行うことになる。
法学教室1997年12月号「刑事手続法入門」三井誠




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