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2010年6月12日 (土)

天安(チョンアン)撃沈の背景~文藝春秋

朝鮮半島西部、北朝鮮の沿岸からわずか十キロほどの黄海上に浮かぶ島(ペンニョンド)がある。1953年7月、朝鮮戦争が休戦を迎えると、国連軍司令官はこの島のすぐ北に東西に走るNLL(北方限界線)と呼ばれる軍事境界線を引いた。当時、北朝鮮には海軍力はなく、沿岸すれすれまで国連軍に押し込められていた。島には有刺鉄線が張り巡らされ、韓国軍海兵隊の第六旅団が駐屯している。空軍のレーダー基地も置かれ、北朝鮮から飛来する航空機をいち早くキャッチする戦略的な要衝だ。第六旅団の役割は、有事に北朝鮮軍の侵攻を全滅覚悟で食い止めることだ。目の前にそんな軍事基地があることを北朝鮮が面白く思うはずがない。99年6月、この海域に南下した北朝鮮軍艦艇が韓国軍と銃撃戦を繰り広げ、9月にはNLLの無効を唱え、独自の境界線を宣言した。2002年6月に続き、09年11月10日には三度目の銃撃戦を起こしている。さて、今回の「哨戒艦・天安(チョンアン)」の撃沈は3月26日だったが、それには背景がある。昨年11月10日に、北朝鮮海軍の警備艇がNLLを超えて南侵、韓国軍艦艇と銃撃戦になり、北朝鮮警備艇は大破、自力航行ができなくなるほどの痛手を受け、死傷者も多数に上った。この「敗戦」は北朝鮮にとって到底容認できるものではなかった。軍のクーデターを恐れ、自らが軍のトップに座にある総書記にとっては軍の意向は無視できない。後継者であるジョンウン氏も軍の要職にある。今回の、北朝鮮の潜水艦は、韓国哨戒艦のソナーの技術も把握しており、無線も傍受されないように切って、ディーゼルエンジンを止めて、ひたすら沈黙して標的を待ち続けたのだ。天安の接近を知り、潜水艦の艦長は音響感応型重魚雷「CHT-02D」の発射を命じた。長さ7.3メートル、弾頭火薬250キロの魚雷だ。これが天安撃沈のあらすじだ。
文藝春秋2010年7月号「世界が震えた第二次朝鮮戦争勃発」小武定彦

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