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2010年4月 4日 (日)

飲食店が警察の管轄となる基準

昔、法学教室で、高木光の行政法が面白くて好んで読んでいた。
たとえば、客に飲食をさせる営業は「食品衛生法による許可」が必要であるが、これに「接待」という要素が加わると「風営適正化法にもとづく許可」が必要となる(風営適正化法49条1項)。この「接待」とは何だろうか? 同条2項に「歓楽的雰囲気を醸し出す方法により客をもてなすこと」とあるが、果たしてこの定義は明確だろうか。刑事罰がともなうので明確でなければならない。いまや、ソムリエやウエイターとの会話など、様々な人的な要素による「接客」で差別化を図る時代である。
警察庁は「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律等の解釈基準」というのを出している。これは行政規則であるので、裁判所の判断基準となるものではないが、たとえば、おなじ水割りでも、客の横にホステスが座って作ると「接待」であるが、カウンターの中でバーテンが作る場合は「接待」ではない。お座敷での芸者の踊りは「接待」であるが、ホテルの松田聖子ディナーショーは「接待」ではない。客とデュエットするのは「接待」であるが、カラオケ装置の準備は「接待」ではない。客と身体を密着させたり手を握るのは「接待」であるが、社交儀礼上の握手、酔客の介抱は「接待」ではないとされるようである。行政規則の言葉自体の意味を厳密に分析してゆくことによってその範囲を明らかにすることができない場合には、このような帰納的な方法を用いることもやむえをえないとされる。
法学教室1998年8月号「もうひとつの行政法入門」高木光

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