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2010年3月17日 (水)

ケンタッキー州の死刑執行

1988年にアメリカ・ケンタッキー州は死刑執行を電気処刑から薬殺刑へと変更した。死刑執行施設は、執行室、マジックミラーで仕切られたコントロール室、立会人室からなる。まず、少なくとも一年以上の専門経験を有するものが、静脈カテーテル挿入の責任者としてメインとバックアップの二本のカテーテルを死刑囚に挿入する。死刑執行班は、コントロール室に移動し、5フィートの管を通じて、コントロール室から薬を投与する。刑務所長と副所長は台車つき担架に固定された死刑囚とともに執行室に残り、死刑執行中に異常が生じていないかを目視によって監視する。薬殺刑に用いられる薬品は①チオペンタールナトリウム、②臭化パンクロニウム、③塩化カリウムの3つであり、この3つの薬を番号順に投与する。チオペンタールナトリウムによって昏睡状態に至らしめ、臭化パンクロニウムにより動きを抑制し、塩化カリウムにより心停止させる。死亡確認は医師により心電図をもちいて行われる。この方法が、アメリカ連邦最高裁で修正8条「残虐で異常な刑罰の禁止」に触れるかが問題となった。

「薬物の効果」
・チオペンタールナトリウム・・・昏睡状態に近い深い意識不明状態をもたらす。
・臭化パンクロニウム・・・筋骨の運動すべてを抑制する筋弛緩剤。
・塩化カリウム・・・心臓の収縮を刺激する電気信号を妨げ、心拍停止させる。

・チオペンタールナトリウムは2g
・臭化パンクロニウムは50㎎
・塩化カリウムは240㎎
で死にいたるらしいが、訴訟を受けて、チオペンタールナトリウムは3gに増量された。チオペンタールナトリウムの増量をしたのは、連邦最高裁判事であるギンズバーグの反対意見が根拠らしい。「チオペンタールナトリウムが効いているかの確認、たとえば、死刑囚の名前を呼ぶ、揺する、まつ毛をこする、不快なにおいをかがせる、などの規定をプロトコルで定めていない」としている。何だかアメリカ最高裁って変な議論をしますね。
ジュリスト2009年9月1日号「憲法訴訟研究会」横大道聡

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