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2010年3月14日 (日)

カーチェイスの法律論

日本でも、警察車両がカーチェイスをやって、逃げた方の車が事故を起こすことがあるが、ニュース番組などで「適正なものであった」との警察の見解を示してお茶を濁す程度だ。基本的には国家賠償の議論になる。
アメリカでは憲法問題となる。修正4条というのがあり、ジュリストでは、巡査のスコットが車を追跡して、青色灯をつけて停車を命じるも、逃走車両を運転していたハリスは応じず、「ピット」という、「車両を横から体当たりして逃走車両を停止させる行為」の許可を無線で上層部に仰ぐも追跡継続を命令され、最後に「バンパー攻撃」によって、ハリスの車両を横転大破させ、ハリスは四肢麻痺患者となってしまった。この事件では「丸腰の強盗犯人を後ろから射殺した」というガーナー判決などが参照されたが、多数意見は「逃走車両を道路から追い出そうとしたスコット巡査の判断は適切なものであった」とされた。一方、反対意見もあったようだ。「停止命令拒絶と逃走は厳罰に値する重大な犯罪」ではあるが、追跡を断念しても「ナンバープレートからあとで逃走者を逮捕できる」「ストップ・スティックや拡声器による警告で、悲劇的結果を避けるべき」というのが反対意見の根拠だったようだ。
ストップ・スティック」はアメリカの技術らしい。日本にもあるんですか?
補足:日本における「国家賠償」の判例。
警察官が、交通法規などに違反して車両で逃走する者をパトカーで追跡する職務は、警察法2条・65条、警職法2条1項を根拠とするが、逃走車両の走行により第三者が損害を被った場合において、「右追跡行為が違法であるというためには、右追跡が当該職務目的を遂行する上で不必要であるか、又は逃走車両の逃走の態様及び道路交通状況等から予測される被害発生の具体的危険性の有無及び内容に照らし、追跡の開始・継続若しくは追跡の方法が不相当であることを要するものと解すべきである」という判例があり、違法性の要件において、諸般の事情を比較衡量している。
補足2:ガーナー(Garner)判決に関して。
ガーナー判決は、「若くて、か弱くて、武装していない」強盗被疑者を、彼が徒歩で逃げる間、「頭の後ろから」撃ち殺すのは不合理であるとした判決だ。その際に、警官が被疑者に「致命的な暴力」を加えることが許容される前提条件を示している。
被疑者が、警官又は他の人に重大な身体危害を加える差し迫った脅威となっていること。
致命的な暴力が逃亡を防ぐのに必要であったこと。
警官が適切な警告をしたこと。
あくまでも、アメリカの判例だが、ハリウッド映画を見るときにでも役に立つでしょう。
ジュリスト2009年6月1日号「憲法訴訟研究会」君塚正臣

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